心が歌えば、040「宇宙の追試、そして……」
宇宙の追試、そして……
宇宙の追試はなかなか厳しいものでした。
腰が痛い日々が続き、
セッションや講座をキャンセルし、収入が激減しました。
収入がない不安に追い打ちをかけるように、
予想外の支払いが細かいものから大きなものまで次々と発生しました。
整体にかかるお金、昨年の四倍の消費税、掃除機、社会保険加入などなど。
布団から起き上がるのに5分はかかるという悲惨な状況の中で、
私は突然笑い出しました。
「そうだ!」
「宇宙は新しいことをスタートする前にはコップを空にするんだった!」
と思い出したのです。
それならば、宇宙に協力しなければと、
なんとか試験に合格したい私がとった行動は常識はずれのものでした。
コップを空にすることに積極的に貢献することにしたのです。
まず、仕事を5週間、完全にお休みする宣言をしました。
それからネットでお買い物です。
腰が痛くて布団から起きるのが辛かったので、ベッドを購入。
服も取りやすくしたいとチェストも買い、
アイフォンも買い替えました。
もういいかな、と思った頃、歯が痛くなりました。
治療をすると、保険外の材料を勧められ、
2本で20万円以上かかりました。
通帳の残高がどんどん減っていくのを見ながら、
私は手放せば入ってくると呪文のように唱え続けました。
「心が歌わないことはもうしません」
「誰かをプロモートすることも終了です」
「私は自分を信じます」
「そして、最高の自分を表現します」
「自分に正直に、魂の道に忠実に生きます」
私はこのようなことを宇宙に誓いました。
2019年12月、
第11回ハワイ島リトリートを開催しました。
5月に卒業を決意した際、
「今年こそは参加しようと思っていたのに!」
という悲鳴が聞こえ、
相変わらず人をがっかりさせることが嫌いな私は
10年間のデザートとして
最後のハワイ島リトリートを開催したのです。
ハワイ島は15年前と同じように私を優しく包み、
歓迎してくれました。
ここ数年は火山の噴煙で星がよく見えなかったのですが、
今回は空気が澄み切って、
初めてのハワイと同じほど美しい星空を見ることができました。
心優しい参加者とともに海に入り、火山を歩き、イルカと遊びました。
「えみぃさんは大好きなことにこの10年間たきぎをくべてきたんですね」
「その火のあたたかさに私たちが当たりにきた」
「私もそんな生き方がしたい」
そんな感想が心に残っています。