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第2章 スピリチュアル生活の始まり

ハワイ島の不思議たち

ハワイ島リトリートに参加した私は、
そこで様々な不思議体験をしました。

ハワイ島に到着し、最初に感じた不思議は、
「あっ、ここ懐かしい」
という感覚でした。

リトリートのプログラムを作成していたのは
「アカ」の愛称で知られるイオラニさんです。

アカは17代続く神職(カフナ)の家系の生まれで、
自然のエネルギーを感知するサイキックな人です。

豊かな胸のアカにハグされ、
おひげの長老、アンクル・モーゼスの優しいひとみに見つめられた瞬間、
勝手に涙があふれ出ました。

初めてのハワイなのに、
「故郷に帰ってきた」
そんな思いで胸がいっぱいになりました。

リトリート前半はテントで生活しました。
ビーチの木の下にテントを張り、
参加者11人と主催者の日本人女性、アカ、
そしてアンクルでハワイの伝統食をいただき、
テントの窓から天の川を見ながら休みました。
流れ星もゴージャスに降り、満足の夜でした。

朝は日の出前に起きて、
アカのリードでハワイのチャント(詠唱)をみんなで唱和し、
海に胸まで浸かって後ろ向きに5回ダイブする、
浄化の儀式をしました。

スピリチュアルなことを一切知らない私には刺激が強く、
いちいち目を丸くして、やっとの思いでついていきました。

2つめの不思議を感じたのは3日目の夜でした。

盛りだくさんなリトリート、夜のプログラムはビーチでの瞑想です。
私はテニス漬けの生活を送っていましたので、
瞑想など1度もやったことのない初心者。

戸惑いの中、揺らめくかがり火の周りにみんなで座ります。
神秘的な雰囲気。仲間と3人ずつ背中合わせに座り、
波と呼吸を合わせるところから瞑想が始まります。

地球と一緒に呼吸している。
初心者なりに、そんな感覚を味わっていると、
アカがクリスタルを入れたタンバリンのような入れ物を
みんなの頭の上でジャラジャラと鳴らします。

すると突然、金縛りのように体が固まりました。
魂が自由になり、体から出ていくのを感じます。
一体どこにいるのか、さまざまなビジョンが浮かんでは消えます。

DNAでしょうか、二重螺旋が色鮮やかに輝いています。
今度は空?
緑の葉影から、光が差し込み、空の青と若葉の緑、
ゴールドの光が夢のように美しいのです。

どのぐらいの時間が経ったのか。
気付くと体は元に戻っていました。

金縛りで首の後ろが痛いというと、
アカは豪快に笑って、優しくマッサージしてくれました。

「ここは魂の出入り口。魂がまだ遊びたいと抵抗したから痛くなったんだよ」

「ええええ!」

こんな経験をしてしまうと、不思議はもはや当たり前。
何が起こるかだんだん予測ができるようになりました。

長老のモーゼスがプーという竹の笛を吹くと
足先を濡らしていた波が一気に大きくなり、
膝まで上がってきます。
それはまるで海が挨拶しているようでした。

満月のセレモニーの際には、厚い雲が月を隠していたのですが、
アカがプーを吹くや否や、
幕が開くかのように雲が左右に割れて月が現れ、
参加者全員、驚きでぼうぜんとしました。

フラのレッスンも素晴らしい体験でした。
砂の上に横になり、大地を感じることから始めるのです。
大地を感じ、海を感じ、耳を澄ませてヤシの声を聞きました。

ネイティブハワイアンのクム(先生)が、
即興で作った曲に振りをつけてくれ、
みんなで楽しく練習しました。

少し形になった頃、クムが指示を出します。
「あなたを呼んでいる石を探しなさい。そしてその上で自由に練習しなさい」

「石と気持ちを通わせる?そんなことができるのだろうか?」

最初こそ戸惑いましたが、やってみるととても簡単で、
私も仲間たちもすぐに自分の石が発見できました。

そのようにして地球と波長を合わせる努力をしているうちに、
なんだか世界が違って見えはじめました。

すべてのものに心があると体で理解できたのです。
石にも海にも草にも椅子にも感情があると気づきました。
話しかければ喜び、無視すれば悲しむ。

その感覚はハワイで過ごす間にどんどん成長し、
知らなかった日々がもう思い出せないほど当たり前になっていきました。

でも、リトリート後半には、まだ最大の不思議が待っていました。
サイキックヒーラー、ジョセフ・ミナのボディワークです。

不思議に慣れ、
ちょっとのことでは驚かなくなっていた私の目にも奇跡にしか思えない、
驚きの体験。

人生を大きく変える運命の出会いが近づいていました。

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