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第10章 ゼロから再スタート

巣立ちの時

ヒナが巣立ちの時を迎えると、
親鳥はエサを与えなくなるそうです。

恐怖を乗り越え、飛び立ち、自立させるための愛の表現です。

私は夫とジョセフから自立する必要があったのだと、
今は感謝があります。

でも、この頃はとてもきつかった。

怠けて成長のチャンスを逃している。
ポンコツ、役立たずと自分を責めました。

実は夫とジョセフには共通点があります。
2人とも私の目覚めを助けてくれた恩師なのです。

夫とは、
私がテニスに伸び悩んで苦しかった大学時代に出会い、
何を聞いてもしっかりとした答えをくれ、
迷いに迷う私を導いてくれました。

結婚してからも、
自由で型にはまらない夫にたくさんの刺激をもらい、
私も少しずつ自分の枠をはずせるようになりました。

ジョセフにも基本的には同じことを教えてもらった気がします。
それは自分の人生は自分のもので、
誰にも気兼ねすることなく、
のびのびと生きていいということです。

そんな生き方にあこがれ、
私は夫やジョセフの目の届かないところでは
かなり自由にのびのびと生きられるようになっていました。

ところが、親の前で子供は一生子供であるように、
私はこの2人の前ではいつもビギナーに戻っていました。

あなたは自由な人、
私はそうではないというわけです。

同じだけ自由な自分を生きて、
その調整を試みることは最後までできませんでした。

師と戦っても勝ち目がないと
最初からあきらめていたからです。

ちょっと自分を主張するとぺちゃんこにされると
思い込んでいましたし、
そう思い込んでいたためか、実際にそうなりました。

あるときには理論で押さえ込まれ、
ある時には子供の無邪気さにやられました。

誰の言葉も聞かず、
いつも飲みすぎてお酒に飲まれてしまう夫を見るのが
イヤでイヤでたまりませんでした。

でもやっぱり夫婦は合わせ鏡。
夫がお酒で寂しさを紛らわすのと同じように、
私は仕事に夢中になって寂しさを紛らわしていたのです。

夫はタバコを吸ってストレスから目を背けていましたが、
私は夜中のスナック菓子で紛らわしていたのです。

別れた今、
冷静な目で見ると結局夫は私に私の弱さを見せてくれていたのだと
新たな洞察が生まれます、

一方、天才ジョセフは自分をとても大切にする人です。
サイキックな能力もすごいけれど、
その才能を持たされたものの責任として、
精進を続ける姿が素晴らしいと尊敬しました。

自分のニーズはしっかりと主張し、
決して妥協しないところもにもあこがれました。

普段は私も師と同じぐらいに自分の心を最優先し、
イヤなものはイヤと主張できるようになっていたのですが、
尊敬する師の前では自分のニーズはうまく主張できませんでした。

初めての主張が一番恐れていたジャパンツアーの終了……
宇宙のユーモアはいつも予想外です。

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