BLOG

ブログ

第8章 旅は気づきの宝庫

モロッコ

2015年になると人生を遊びたい気持ちが高まり、
もっと海外旅行がしたいと思うようになりました。

私はエジプト生まれですので、
サハラ砂漠にはいつか行ってみたいと思っていました。

誘ってくれとのはKさん、
オリジナルのヒーリングを生み出したとっても素敵な男性です。

モロッコリトリートの下見に行くので、
一緒にどうですかと言ってくれたのです。

「モロッコって、すごいパワースポットらしいですよ」
「隕石が集中して落ちる場所があるらしくて、興味津々」
「宇宙船にも会えたりして。砂漠で寝たらどんなかなあ」

都内のモロッコレストランで
モロッコの写真を見ながらそんな話しをしたらもうたまりません。

2015年9月、
私は生まれたアフリカの地に降り立ちました。

マラケシュの市場で蛇使いを見たり、
デーツを木からもいで食べたり、
大量に積まれたスパイスに目を丸くしたり、
本物のノマドの家族とお話ししたり、
日本の常識は世界の非常識と知るのに十分な材料をいただきました。

ハイライトはサハラ砂漠でのお泊り体験。
ラクダの背から夕日を眺め、月の砂漠をポクポク行くと、
何もない砂漠に突然白いテントが見えてきます。

親切なベルベル人スタッフに手を引いてもらって、
砂の丘を登り。砂に横たわり砂漠と会話しました。

「力抜いていいよ」
「自由でいいんだよ」

細胞の中にしみ込んだ思い込みや不要の信念が砂に帰っていく……
そんな感覚を味わいました。

砂に手を埋めると、大地のぬくもりが伝わってきます。
悠久の時を知る砂漠がすべてを受け入れ、
包み込んでくれる。
本当に素晴らしい時間でした。

キャンプ地でのタジン鍋、キャンプファイアー、ベルベルミュージック。
砂漠のエネルギーと太鼓の音、揺らぐ炎が醸し出す独特の雰囲気の中、
みんなで狂ったように踊り、自分を表現しました。

私は体が勝手に動き、
過去世で踊り子だったのかなと思いました。

そしていよいよベッドタイム。
砂の上にポツンと置かれたベッドに横たわると、
頭上にはこぼれる星空。

ミルク色の天の川に手が届きそう。
たびたび上がる歓声は流れ星。
垂直にストンと落ち、
水平にものすごいスピードで移動する物体は一体何だったのか……
サハラの夜はどの瞬間も見逃せない、
まさに今を深く生きるレッスンでした。

何かが私の中でコトンと動いたような不思議な感覚を味わいましたが、
その時には何が起こっているのか、わかりませんでした。

関連記事一覧