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宇宙のタイミングにまかせる

2008年4月、
ボイジャータロットの作者、ジェームズ・ワンレス博士が
ハワイ島でワークショップをやるという情報を得て、
参加を決めました。

すでに解説書の翻訳は完成していましたので、
1度作者に会って、
出版のオッケーをもらいたいと思ったのです。

メールでワークショップを申し込み、
あれこれやり取りを重ねるうちに、
ジェームズが自由奔放で、
とてもユニークな個性の持ち主であることがわかりました。

なるほど、これほど個性的だからこそ、
ボイジャーという面白いカードを生み出せたのだなと納得しました。

ハワイ島のワークショップの内容はとても興味深いものでした。
カードを引いてはその個性を、
周りの人に演じてみせるという練習が中心だったのです。

アメリカ人、ドイツ人、中国人、そして私と友人が日本人。
国際色豊かなメンバーで、楽しかったです。
ただ、カードを演じるのはかなり恥ずかしく、
抵抗がありました。
やはり困っていたドイツ人の男性と顔を見合わせ、
笑いあったことを懐かしく思い出します。

カードの勉強が終わると午後は観光です。
緑の湖で泳いだり(2018年の噴火でなくなってしまったそうです)
海岸の温泉に入ったり、
とても刺激的な毎日でした。

私が一番好きだったのは、噴火の時、溶岩で植物が死に絶えた海岸に、
ヤシの苗を植えるというプログラムです。

植える時にカードを引き、ヤシの苗に願いを伝えるワークはとても印象的で、
いつか私もこんなワークショップをやってみたいと新たな夢が宿りました。

「調和」というカードを引いたことをよく覚えています。
ジェームズは出版したいという私の希望を快く受け入れ、
「イエス!イエス!」
と上機嫌でしたが、
お願いしても契約書は作ってもらえず、かすかな不安を感じました。

ハワイ島から戻った私は企画書を書いて、出版社を訪問しました。
ボイジャータロットのような美しいカードであれば、すぐに出版が叶うと思ったのですが、
反応はよくありませんでした。

当時は優しい印象のエンジェルカードが大はやりで、
ボイジャーのような強く、個性的なカードは売れないだろうというのが
担当者たちの意見でした。

商業出版はムリ、自費出版には資金が足りない。
目の前に大きな壁が出現しました。

その時引いたカードは「吊られた男」

「焦るな」

「時期がくるのをリラックスして待て」

そんなメッセージを受け止め、
宇宙のタイミングを信頼し、一旦出版の夢を手放しました。

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