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第4章 ゆっくりいけば早くなる

コップを空にされる

開いたと思ったプロモーターのトビラが突然閉じ、
私は何も手がつかない状態となりました。

あれほどあった意欲はどこを探しても見当たらず、
人と会うのも苦痛、でもお金は稼がなければならない……

助けて欲しくても夫の運送業は不況で、
顧客はじわじわと減っていて、八方ふさがりでした。

結婚した当時、やりくりに失敗してお金が足りなくり、
父にお金を借して欲しいと頼んだことがありました。

その時父は、
「結婚とは経済的な自立だ」
「一度だけは貸すけれど二度目はないよ」
と無表情で言いました。

それにも関わらず、
この時は母に頼み込んで「介護費」という名目で、
毎月お給料をもらいました。

みじめでした。
いい年をして、親に頼る私。

動けない自分を恥じ、
「何をやっているのか!」
という怒りで自分を責め続けました。
とても苦しい日々でした。

外に出る気になれず、仕事の依頼もないので,
毎日家にこもってジョセフのテープを聞き、
ボイジャーの本を読み、
解説書を翻訳して過ごしました。

収入のない恐怖は重くのしかかり、
ある時テニスのアルバイトに誘われ、
2日間のイベントレッスンを引き受けました。
2日で5万円ほど稼ぎ、久しぶりに晴れ晴れとしていると、
数日後、夫が車で事故を起こしました。

出ていったお金は40万円。稼いだ金額の八倍です。
その時、気づきがやってきました。
「宇宙は新しい私を作るために、
古いエネルギーをおそうじし、空っぽにしようとしている」
と。

テニスで稼いだお金を一旦ゼロにして、
再スタートさせようとしているのに、
テニスで稼いではいけなかったのです。

何が起こっているのか理解できたので、
テニスの仕事はもうしませんと天に誓いました。

ラケットを手放し、前に進むと覚悟を決めると、
明らかに流れが変わりました。

少しずつ仕事が入ってくるようになったのです。
ヒーリング、おそうじ風水の出張、お料理会、
そして始めたばかりのボイジャー講座にも申し込みが入りました。

「心が歌うことをしなさい」

ジョセフにもらったこの一言が絶望の中に光を灯しました。

2回のプロモートで経験した「心が歌う」瞬間を思い出し、
必ずまたいつか、ジョセフのプロモーターをさせてもらうのだと、
固く心に誓い、乱れていた食生活を再び整え、
家のそうじ、サロンとして使わせてもらっていた実家の片付けも再開し、
徹底的にやりました。

ブログを毎日書き始めたのもこの頃です。
心が歌う瞬間を夢見て、ボイジャーお茶会を開催し、
ヒーリングやおそうじ風水の仕事をし、
ボイジャー講座を開き、ボイジャーの使い方を教えました。

ただ収入を増やすためだったらこんな力は出なかったと思います。
ジョセフのセッション後、私の中にはさまざまな変化が起こっていました。

例えば、自分の中にどんな才能が隠れているのか、
どうしても見てみたいと思うようになっていたのです。

子供のような純粋な好奇心をエネルギー源にしていたなと、
当時の自分が愛おしく感じます。

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