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束の間の喜び、そして絶望

2006年、春のことです。
ジョセフの来日を知った私は、
友人のTちゃんに励まされ、勇気を出してジョセフにメールをしました。
「実家に面白い顔のネコがいるから見にきませんか?」
そんなメールです。

返事がきた時には息が止まるほど驚きました。
「いいよ、いつ?」
そんな気軽な返信……

「ここまでの努力が実る!」

という喜びを感じると同時に、
まだまだ未熟な自分を自覚していましたので、
「どうしよう、怖い、失敗したくない……」
そんな気持ちも浮上し、大混乱しました。

ビビって動けなくなった私の背中を押してくれたのは、
またまたTちゃんでした。

「ねえ、ジョセフにボイジャーカードの使い方を教えてもらおうよ」
「えみぃが通訳してさ。そうしよ! 私、受けるから」

私の心の中の恐れはTちゃんの明るさで消えていき、
私はジョセフにボイジャー講座をリクエストしました。

このようにして日本で初めてのボイジャー講座が開催されることとなったのです。
この講座が元になり、
現在の「ボイジャーカウンセラー認定講座」ができあがったのです。

この時、初めて講座の通訳を経験したのですが、
すでにボイジャーの意味がかなり分かっていた私は、
思った以上にスムーズに訳すことができました。

その時の講座はそっくり録音したので、
私はその後何度も繰り返しテープを聞き、
ジョセフのアクセントや表現方法になじんでいきました。

そして、2006年秋、いきなり夢が叶います。
当時のプロモーター、Cさんが
プロモーターをやめたいから引き継いで欲しいと言うのです。
「叶う夢だから心に宿る」
と、ある方から言われ、その言葉を信じて努力していたので、とっても感激しました。

引き受けたものの、当時はまだ
ブログもない、フェイスブックもない、メルマガもない
のないない尽くしです。

友達に電話をかけ、お茶に誘ってジョセフの話しをしました。
トークもひどいもので、
「ぴゅっとやるとね、わーってなるの!」
といった調子でした。

よくこんなトークで人が申し込んでくれたものです。

でも、初めてにしてはよくやったと思います。そして2007年春、
2回目のプロモーターを勤めました。

期間も少し長くなり、
私はどうあがいてもこれ以上はできないというところまで自分を追い込みました。

ところが……ジョセフは
「この人数では少なすぎる」
「この程度の収入では遠い日本にまで来る意味が感じられない」
「来年来ることはできない」
ときっぱり宣言しました。

「終わった……」

手に入ったとあれほど興奮したギフトがあっさりと逃げていくのを感じ、
私は大泣きしました。

「今、自分は内面を見つめる時期なんだ」

ジョセフは日本に来ない理由をあとからもう1つ加えましたが、
私の耳には届きませんでした。

至らない自分。
十分な数の人を集められない自分を恥じ、絶望の中で泣き続けました。

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